今月の1冊(24)

大変ご無沙汰しております。ブログの更新がなかなか出来なくて反省しております。

さて、今回の「今月の1冊」は「旧友再会」(重松清著、講談社文庫、2022年6月発行)です。図書名に惹かれて読んでみました。

本書は長短のある5編の作品で構成されています。いずれも主人公は55歳程度の男性。それぞれの作品の中の主人公は、この高齢者と呼ばれるちょっと前の時期に巡り会う現実を噛み締めていきます。具体的には決着のついたビジネスマンとしての現実、衰えた親への思い、子供たちと埋めようのない世代ギャップなど。他方で、疎遠になってしまっていた友人との再会を通して、失いたくない自らのアイデンティティーの再発見。

主人公の年齢をそこそこ過ぎた私には、ちょっと前にはこんなこともあったなぁと言う懐かしさが、この主人公と同世代の方には感じることもあるのではと思い、50代以上の方々に特にお勧めします。女性の立場からは、男とは面倒くさい(?)と感じるかと思いますが、それも発見かと。身近にこの世代の男性がいるようであれば、ご参考までに一読するのもありかと思います。

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