第4回
確定申告のDX化
時節柄であるが、2月は確定申告の時期。必要に迫られ、ここ20年近く毎年確定申告をやってきた。申告される方はわかると思うが、毎年1月になると税務署から分厚い申告の手引きと申告書が届く。中味を読むのも面倒で、2月半ばになるまで手を付けず、申告開始となれば、渋々手引きを読んで計算を始める。
年1回の事なので、複雑な内容を覚えられずに毎年一からの繰り返しであった。それが、e-Taxなる電子納税申告システムが導入され確定申告資料も作成できるようになったのが、確か令和元年からなのでもう5年になる。
最初は「使い難いシステムだな…」と思っていたが、マイナンバーカードを使っての本人確認、申告資料電子送付ができるようになってから、俄然便利になった。e-Taxを介しての電子記帳、書類作成送付まで行えるようになり、以前にはあった証拠書類の税務署送付が省略(!)できるようになった。数年前までせっせと紙に記入して、検算までしながら書類作成し、税務署まで提出しに行ったのと比較すると、大変な省力化(!)である。おまけに前年以前の申告内容は、データ保存して次の年にも使える(!)。データなのだから当たり前だが、紙に書いていた時代からは隔世の感がある。お役所もやればできるのだ。
マイナンバーカードは、マスコミでは色々批判されているが、e-Taxを使った申告制度には欠かすことができない。高齢者には操作が難しいとか言われるけど、それは別な解決策を見出し、役所に行くだけの時間の浪費(各種届出含む)を少なくする方向で進むべきという気がする。それでなくても、人手不足を言われる昨今なのだから。