2023年の幕が開いたなあと思ったら、もう1月も末日。世界では中国が唐突にWithコロナ政策をスタートさせ、また、国内自動車産業ではトヨタの社長が交代、日産とのルノーの出資関係が対等なものになるとか。まさに動いていますね。
さて、こんな大きな変化の時に「ビジネスマンとは何だろうか?」と考えるのにお勧めのエンターテイメント小説『隠蔽捜査』(今野敏著、新潮社)を今回お勧めします。
この図書はシリーズ化しており単行本で全12冊(うち、文庫本化されているのが10冊)。本シリーズは超エリート警察官僚竜崎氏の活躍を描くものですが、普通の警察ものとは少し違います。要領良さより原理原則を優先させる相当な変人の主人公が、警察という超縦社会の組織の中で、事件のみならず様々な人間関係上の課題解決に奮闘します。竜崎氏は能力は抜群だが、まあ頑固というか、融通が利かないというか、極めて魅力的です。
著者の今野敏氏の軽快なストーリー展開で、最後にはスカッとする結論が待っています。テレビでのドラマ化もされていますので、ご存知の方も多いかと思います。ちょっと疲れた心には如何でしょうか
- ■長編(以下、いずれも新潮社)
- 隠蔽捜査 (文庫本あり)
- 果断 隠蔽捜査2 (文庫本あり)
- 疑心 隠蔽捜査3 (文庫本あり)
- 転迷 隠蔽捜査4 (文庫本あり)
- 宰領 隠蔽捜査5 (文庫本あり)
- 去就 隠蔽捜査6 (文庫本あり)
- 棲月 隠蔽捜査7 (文庫本あり)
- 清明 隠蔽捜査8 (文庫本あり)
- 探花 隠蔽捜査9
- ■短編
- 初陣 隠蔽捜査3.5(文庫本あり)
- 自覚 隠蔽捜査5.5(文庫本あり)
- 審議官 隠蔽捜査9.5(最新作、2023年1月、新潮社)