間もなくお盆休暇が始まります。そこで、この期間に楽しく読める本を推薦したいなあと図書を探しました。その結果、今回は柚月裕子著の佐方貞人検事を主人公とする正統派リーガルサスペンス(と、帯府に書かれていました)シリーズをご紹介することにしました。
現在単行本でその最新作となる「検事の信義」が出ていますが、文庫本で「最後の証人」「検事の本懐」「検事の死命」(写真)3冊が出ていますので、まずはこちらを読んでいただければと思います。
本シリーズの内容は、風采は今一つですが誠実に検察官としての正義を追い求める若手検事の活躍を描いています。刑事事件の真実を追い求めるサスペンスとしての面白さに加えて、主人公に具現化される正義感や人間性に心を洗われる爽やかさを感じることができます。特に本シリーズを特徴づけている作品として「検事の死命」の第三話「死命を賭ける 刑事部編」第四話「「死命を賭ける 公判部編」がお勧めです。
また、この3冊はそれぞれ独立した話にはなっていますが、主人公の生い立ちもその性格を知る上で重要な要素なので、出版順に読んだ方が味わい深いかと思います。
もっと本書を説明したいのですが、サスペンスストーリですので説明はこの程度にして、夏休み期間の楽しみとして是非ご一読をお勧めします。