海外で地元の人と働く(4)番外編

今回の写真は私が働いていた香港の夜景です。何度見てもきれいですね。

さて、私にはこの香港で働いていた当時から現在まで親しくお付き合いさせていただいている友人がいます。最初に会った時からもう30年近い時間が流れていますが、彼が現在日系企業のコンサルタントとして活躍していることもあり、月に数回は電話で話し、また、年に複数回食事を上海または東京で共にしています。

そこで今回は海外で親しくなった現地の友人との帰国後の付き合い方について説明したいと思います。

まず、アジアの方々とお付き合いしていると日本の製品の信頼性の高さからか色々な物の購買、運搬を頼まれることが少なくなく起きてきます。正直に言えば頻発します。私が実際に依頼を受けた物は赤ちゃん用の粉ミルク、目薬、マスク、空気清浄機など、また、変わったところでは放射線量の計測器というものもありました。空気清浄機はちょっと大型4台だったため一人では運搬できず、同時に出張した部下にも搬送を手伝ってもらいました。

次にさらに親しくなると日本国内旅行のお手伝いや日本で困ったときのヘルプデスク的なことも出てきます。5年ほど前ですが、北海道道東地区が中国の番組の舞台になったことからこのエリアの案内を依頼され、専属ドライバーを3日間行ったことがあります。

また、このような場合の特徴に依頼されたものが友人の希望ではなく、友人の知人等からの再依頼のケースや、旅行のメンバーが友人の知人など私にとって全く関係のない方々が中心になっていることもよく起きます。

ま、そんなこんなでいろいろなことを頼まれますが、嫌がってはいけません。これは親愛の現れ、信頼されているから生じることです。また、再依頼や見知らぬ人と邪険にしてはいけません。笑顔をもって受けいれてください。これに応えることによって友人のメンツが保たれ、自分のこと以上に感謝してくれます。この依頼されたことに対する費用は通常依頼人側が負担しますから、要はちょっとした買い出し、お使いと割り切ってください。また、少額の時はこちらで負担しても良いでしょう。『なんか損だなあ!』と思わないで下さい。逆に私が『xx省xx市産のxx茶30年物が欲しい』と言えば、彼は持てる人脈をフル活動させて、探し出してくれます。実際、彼は私が昔から行きたかった敦煌での仏像巡りの観光をアレンジし、フルアテンドを手弁当でやってくれました。要は相身互い。親しいが故の利用し合いっこなのです。

皆さん、小さな頼まれごとにしっかり応えて信頼関係を深めて下さい。