新入社員の離職問題(4)

今回の写真は何だと思いますか?

これは私が兼務しているタイル会社で企画している「剥がせるタイル」のサンプルです。
一般家庭のキッチン周りに市販の両面テープで15cm×15cmのタイルを自分で貼って汚れ防止とデザインを楽しもうというものです。両面テープで簡単に接着、着脱ができるので賃貸マンションでも楽しめます。

さて、今回は新入社員というより若手社員の離職について考えてみました。
ツヅキ社でもここにきて若手社員の離職が数名発生しました。せっかく育ってくれた人材の流出は経営者としては安閑としてられない問題です。では、なぜ流出するのか?また、どうしたら流出を止められるのか?

私は当人が自己の仕事に対する経験やノウハウに一定の到達感ができたときに前途に閉塞感が生まれ、離職するのではないかと思っています。簡単に言えば「ここにいてもこれ以上進歩しない、改善しない」というような気持ちです。でも、銀行員における与信管理であれ、建築関係における営業であれ、そんなに簡単に習得・成長できるものでしょうか?上司が業務の奥深さを感じさせることができないから、そのような到達感を持ってしまうのではないでしょうか?

例えば、若手に営業マンにおいてもっとも大切なことはと問いかけると「業務知識」「誠意」などの答えが返ってきますが、「誠意」とは何でしょうか?私は「顧客により良いサービス・製品を提供するために絶え間のない努力を継続していること」だと思います。だから提案書内容以前に、多様な知識を学ぶこと・健康でいること・世の中に関心を持つことなど無限にやるべきことがあります。その努力する姿、そして一緒に行動した時の実力の違いで若手社員に仕事の奥行きを理解してもらうことができれば、この「到達感」を「もっと頑張ろう」に変えることができるのではと思います。

要は若手社員の離職は幹部職員の自己研鑽、それをビジネス化する力のいずれか、もしくは双方が不足していることが重要な要因でしょう。幹部職員には若手に「さすが!」と思ってもらえるようにガツン!とやってもらいたいです。