コンサルとしての一言(7)

今回の写真は奈良県明日香村にある遺跡「亀石」。まあ、なんとも可愛らしい姿ではないですか。亀というより蛙に見えるという声も多そうですが。

さて、今回は「他人皆師」と言いますか、世代・趣味・関心において別世界の人との付き合いを通してアイデア・ヒントをもらおうという話です。

人がビジネスマンとしてそれなりに時間を過ごすと、見聞きする情報や会う相手が自ずと偏ってくるものです。私自身がその典型。読む物は経済か歴史関係、会う相手はほとんどビジネスマン。ファッションやサブカルチャー等には苦手・興味がない・わからない・必要がないと逃げていますが、これでは創造的な発想はでてきませんね。いつもの相手は共感しやすく、盛り上がりやすい。他方、別世界と思っている環境・世代の方との話は良くわからないから話は進みませんし、ましてやリーダーシップはとれません。

そこで発想を変え、自分の利益のためだけに「人の話を聴く」ことをお勧めします。良く「聞き上手になれ!」と言いますが、この意味は「相手が話しやすいように受け答えして、十分に話をさせること」。これは相手から意見や思いを引き出すことを通して相手を理解することに重きをおいているようです。

私の「人の話を聴く」は純粋に自分のためです。自分のためにですが真剣に聴くと、相手も喜んで話してくれるものです。相手の言っていることを通して相手のことへの理解を深めようなどという殊勝な心掛けも不要です。ただ、カチコチに固まった自分の頭を解きほぐす柔軟剤として自分の環境や関心とは異なる人の話を億劫がらずに、また、否定せず、自分の利益のために聴くことをお勧めします。きっと全く考えもしなかったアイデアやそのヒントを得ることができるでしょう。そして正直に驚きましょう。相手が盛り上がります。すると、おまけとしてその人との関係も良くなることも間違いないですね。人は自分の話しを真剣に聴いてくれる人に好感を持ちますから。一石二鳥です。如何でしょうか?