今月の1冊(18)

GWはいかがお過ごしでしたでしょうか。緊急事態宣言が出されていましたが、各地のキャンプ場や公園では昨年に比べて人出は多かったとか。他方、じっと我慢をして読書に励まれた方も多いのではないでしょうか。

さて、今月の1冊は少し硬めに「AI人工知能」についての1冊を選んでみました。図書名はずばり「AI人工知能」(古明地正俊、長谷佳明共著、日本経済新聞出版社、2017年3月初版)。この類の本図書としては若干古いかとも思いますが、初心者である我々(=我ですね)が理解するには逆にちょうどいいのかと思います。

本書ではディープラーニングから話が始まります。次に、その前提となる画像認識、音声認識に話が進み、我々にも身近なスマホの音声認識機能に話が繋がって、AI利用についての具体的なイメージを持たせてくれます。これ以降に、AIは今後何ができるのか、AIは社会にどんな影響を与えるのか、将来におけるAIと人間の共存(=AIは人の仕事を奪うのか)とは何か、最後に日本におけるAIに対する取り組み状況を述べています。

AIは全てを解決する魔法の技術ではありませんが、明らかにAIはサービスの提供方法、生産の現場、人の生き方・生活の質に大きな影響を与える事は間違いありません。このようなことを少し見た上で、今後どのような働き方、どのような知識の習得が必要なのかを考えるには良い参考となるのではないでしょうか。一度お読みになることをお勧めします。

ちなみにこの文章もスマホのメール作成機能に音声入力を行い、それをワードに移した上で修正する形で作ってみました。もちろんWindowsでもできるのですが自宅にマイクがなかったのでスマホを使いました。スマホでの音声認識、漢字変換にほとんどミスもなく、日頃ワードの漢字変換で想定している漢字が出て来なくてイライラしたことが嘘のように適切な漢字が選ばれていることに驚きでした。(若い方にはこんなことに今更気が付いたのかと笑われますね。)